ついつい、アンジェレッタ姫のことばかりを書いてしまう私ですが、アニタも好きなキャラの一人です。悪役以外はみんな好きなのですが、キラリと光るものを持っているのがアニタなのです。

アニタのことを色々書きますが、今回は二本立て。ざっくりとですが、アニメ版アニタと原作版アニタをピックアップします。なお、アニタのことをもっと知りたい方、ほとんどアニタをご存知ない方は、この記事よりも、3Chan様のホームページをご覧頂くことをオススメします。


イラスト、漫画共に素晴らしいものばかり。
セリフの書き起こし、登場シーンを細かにご紹介。キャラをここまで愛せるなんて、私もまだまだひよっこです。3Chan様を見習い、姫への思いを昇華させなければならないと思うのでした。

漫画、本当に感動しました。


さて。



高校生の頃、ロミオの青い空第一話~第三話を見た時、「アニタがメインヒロイン」であると思いました。多くの方がそう思ったはずです。

登場したのはロミオがソノーニョ村に居た時のみ。
ミラノに行ってからは、ロミオが、アンジェレッタ姫にソノーニョ村の話をした時に、回想でちょっと登場しただけでした姫がロミオにソノーニョ村の話を振ってくれたお陰で登場することができました。視聴者にもアニタの存在を思い出させ、「アニタと姫との間で火花が散ったりするのかな?」などと想像した人もいたかもしれません。

恋のライバルと言ってもいい相手なのに、姫は本当に寛容なお方です。

第一話では「勇者の木登り」に参加しようとするロミオを心配して、強く止めていましたね。いつもロミのことを案じてくれる大変良い子です。

試合直前に、エンベリーノたちから茶化された時に、アニタの態度は一変。

「ロミオは一番になるわ。そしたら、あたし、ロミオのお嫁さんになるの」

試合が始まってからは、俄然ロミオを応援。
ちゃっかりしているところが可愛いですね。

好きな人の安全を第一に考え、それでも考えを変えずにチャレンジするのであれば、気持ちを切り替えて一生懸命応援する。恋人の鏡じゃないですか!

ロミオにキスをせがんだ挙げ句、ペットのピッコロにファーストキスを奪われてしまったアニタ。愛少女ぶりがたまりません。

ロミオがお父さんから「まだまだ赤ん坊だ!」と説教された後、家を出ていき、夜になっても帰りませんでした。そこで、彼が頼ったのはアニタでした。困ったらアニタの家に行く辺り、やはり頼りになるパートナーなのでしょう。

「駆け落ちみたいね!」

などと、ものすごくおませなところもチャームポイントです。ロミオはわけが分からず、

「一晩だけで良いんだ

と、アニタにお願い。一晩だけ匿ってくれよという意味です。

ロミオはアニタのことを親しい友達としか見ていませんが、アニタはロミオにぞっこん。
もし、あの時モブ老婆二人がでてきて、「ロミオが売られる」だの「ロミオはロベルトの実の子供ではない」などと言われなかったら、もう少ししっとりした展開が見られたかもしれませんね。

今更ですが、ロミオが孤児だった設定は、必要だったのかな?ストーリー全体にあまり関係ない気がします。リアタイ当時、いつもの名劇のパターンで貴族の子やお金の持ちの子供だったという設定になるのかと思いましたね。最後にお金持ちに引き取られるパターン…。

しかし、見事に期待を裏切り、孤児設定は最終回まで生かされることはありませんでした…。

ロミオが実は貴族(「小公子セディ」のドリンコート伯爵クラスね)の子供でした!という展開であれば、アンジェレッタとも結ばれて可能性も大。

「お父様!僕はパリに行って勉強します!」

とかね。

話がそれました。

※3Chan様からご指摘を頂きまして、上記斜線部分は完全に私の誤りでした🙇
きちんと視聴しておらず、見落としておりました。大変失礼いたしました。ロミオは、ジェシカの実子で、戦争で亡くした前夫との間の子です。3Chan様、どうもありがとうございました!


ロミオは結局売られていくことになりました。
アニタは、煙突掃除へ行った子供たちが、みんな帰ってこないという話を小耳に挟んでしまいました。

「行かないで!行っちゃいや!」

ロミオに抱きついて引き止めました。泣きながら止めるアニタがかわいそうでかわいそうで…。

「ロミオなんて嫌い!ロミオのバカ!」

辛えなあ…本当は大好きなのに。このあたりのリアクションが、名劇ヒロインらしくて良い…。
ロミオ旅立ちの日に、アニタは来ませんでした。おそらく知らせなかったのでしょうね。別れが辛くなるからかもしれません。